Column

黄金比を使ったロゴデザイン

2017.10.27
デザイン

はっきりいってグラフィックデザインの仕事をしていて一番難しいと感じる仕事は
ロゴマークの制作です(あくまで個人の意見です)

目的に沿った形を生みだすプロセスで、自分の中で少しでも迷いが生じれば最後。

どんどん不安に駆られ、落とし所を見失い、
樹海に迷い込んだように終わりのない作業を延々と続けるハメになります。

そんな迷ったときに参考になる指標が「黄金比」です。

※今回は我らグラフィックデザイナー向けにまとめました、参考になれば幸いです。

今回クライアント様から許可をいただきましたので
こちらの実績を例にレポートしたいと思います。

某大手建材商社のプライベートブランドのロゴマークです。
今では国内外に卸されてますが、開発当初は中国圏をターゲットにしたロゴでした。

※ロゴ開発のプロセスについて書き出すと
黄金比の趣旨からずれてしまうので今回は造形的なデザインにのみレポートします。

このロゴの設計図がこちら

黄金比については他サイトでたくさん記事がありますが、

簡単に言ってしまえば、最も美しいと言われている比率のことです。

難しい数式はおいといてシンプルに

1:1.618

がその比率です。

AppleやTOYOTAなど大手企業のロゴマークも黄金比を取り入れていますね。

私の場合イラストレータを使ってロゴマークを作成するのですが、

1.618の0.018の端数が計算上、面倒なのでばっくり160%の比率で円を作成し
(この時点で正確な黄金比ではなくなってますが、最後のブラッシュアップ時に計算しなおします)
その円を使いながらデザインを成形していきます。

目指した形が50%~70%ぐらいまできたら次のステップです。

 

そのマークを初見で見たときに一番最初にどこに視点がいくか。を考えます。

そのときに役立つのが、こちら。

これは黄金比を勉強すれば必ずでてくる有名なフィボナッチ数列ですね。

私の場合、この図をものさしのようなイメージで縦、横、ななめ、拡大、縮小、反転させながら
デザインにあてはめて視点のポイントを考えます。

そのロゴのポイントとなるところに渦の中心をもっていったり、
一番大きな四角に母体をはめこんでみたり。

この検証を繰り返すうちにしっくりくる位置がきまればあとは肉付けしていきます。

私の経験上、最後まで黄金比の比率にこだわりすぎるのもよくないかなと思います。

小数点まできっちり黄金比にのとってつくったものと、あえて黄金比からちょっとくずしたもの。

二つを客観的に見比べると、あえて崩したものの方がしっくりくることもありますから。

結局、最後の最後は、
自分の感性を信じて自信をもってクライアント様にご提案できる方。を選ぶべきですよね。

いや~それにしてもロゴ制作ってほんとに時間かかりますよね。
こだわりだせば数か月なんて余裕でかかりますから、
正直、デザインの仕事でロゴ制作ほど割に合わないワークもないと思います。笑

 

じゃあやならきゃいいじゃん。

 

いやいや、やらせてください!

 

・・・

 

はい、ドMデザイナーです。

 

profile

小山広喜

アートディレクター

小山 広喜HIROKI KOYAMA

元商社マンからニューヨークの広告デザインに憧れ、
異業種のデザイン業界へ転身。
大阪の制作会社を経て、2014年に独立したのち、
2017年6月から株式会社千年治商店の取締役に就任。
生粋の日本酒好き。