Column

社史制作サービス「THE HISTORY」が生まれた話

2016.10.16
未来歴史社史

column-20161103-01

会社の未来のためにつくる社史「THE HISTORY]

長年、ビジネス情報紙「Bplatz」の編集長として、これまで多くの経営者を取材してきました。「中小企業の挑戦」がコンセプトの雑誌だったので、挑戦のキッカケとなるピンチや失敗、経営者の危機感を掘り下げて取材することで知られていました。
「Bplatzに取材してもらうためには、失敗やピンチの経験を洗いざらい公開しないといけないらしい」と経営者の間で話題になっていたほどです(笑)。

そんな取材を続ける中で、わたしたちは、事業を再生する戦術のみならず、経営者の危機を救う「言葉」にもフォーカスしてきました。尊敬する著名な経営者の言葉、先輩経営者から言われた言葉、同業者の言葉、社員の言葉・・・

その中で、多くの経営者にとって圧倒的な威力を持っている言葉がありました。

それは創業者をはじめ先代たちの言葉です。

あるメーカーの三代目社長は、トラブルに巻き込まれたことで営業停止処分を受け、多くの社員を抱えながら存続の危機に陥りました。そんなある日、たまたま手にしたのが創業者である祖父の手記でした。「どうせ、じいさんの自慢話だろ」となにげなく読み始めると、そこには祖父もさまざまな苦労や危機を乗り越えてきた会社の歴史が綴られていました。

「創業者のじいさんから『勇気を振り絞ってなんとか難局を乗り越えろ』と言われてる気がした」という社長は、見事に危機を乗り越えて、今では業界屈指の優良企業として事業を展開していらっしゃいます。


ある金属加工の三代目は、リーマンショックで事業が立ち行かなくなった際、思い出したのは、若くして亡くなった先代の父上の言葉でした。

「小さな会社でもな、社員の家族をいれたら、たくさんの人の生活を支えてるんや」。

その言葉を胸に、営業活動に東奔西走。さらに、一から経営を学び直し、事業を再建されました。創業以来の家族主義経営を貫き、危機を共に乗り越えた社員や新たに入社した多くの若手社員たちとの強固な組織力で、業績を伸ばしていらっしゃいます。

先代の方々は、自分の言葉やエピソードが、未来の後継者の危機を救うことになるとは思ってもいなかったと思います。


こんなお話をたくさんの社長さんたちからお聞きする中で、「今を生きる経営者」の言葉や「今まで会社が危機を乗り越えてきた」エピソードをのこしておくことは、「未来を生きる経営者」にとって大変な価値があるんじゃないかと考えるようになりました。


未来の会社を救う言葉。
それは時代を超えても読む人に響く、原理原則のようなものかもしれません。

社史に出てくる創業者や会社のエピソードは往々にして、事実以上にドラマチックに描かれ、伝説化するものですが、私はそれでもいいと思っています。

大事なことは、未来の後継者や、未来の社員が、さまざまな苦労を乗り越えて会社が存続してきたことを知って勇気づけられること。

千年治商店の社史「THE HISTORY」は、現社長のためにつくるのではありません。
これから会社を支える人々のためにつくる社史です。


あなたののこした言葉で次の世代、いや次の次の次の世代の人々が「もう少し踏ん張ろう」と奮起できるかもしれない。
創業以来の紡いできた会社の歴史、今まで大切にしてきたこと、今大切にしていることを言葉でのこしておきませんか?

会社の未来のためにつくる社史「THE HISTORY]

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